あたらしい生活へ。

あの、先日、極度の鬱状態におちいりまして、仕事がほんとにほんとにいやでいやでいやで、たまらなくなりまして、今まで俺は、俺の嫌いな奴らが全員、死んでしまえばいいと思ってきたのですが、ほんとうは、死んでしまえばいいのは俺の方じゃないかと思いました。明日の朝、線路に飛び降りるか、と思いました。しかし、ほんとうは死にたくないのもわかっていました。そこで、朝になると、今飲んでいる睡眠薬をいつもの4倍飲んで、出勤したのです。それは睡眠薬8錠だったのですが、ほんとうに死にたければ、20錠とか30錠とか飲みますよね。でも、俺は8錠飲んだのです。それで、どうなったかと言いますと、当然、フラフラになりまして、駅の階段を降りようとすると、なんと、落ちましたのです。そのときの記憶がおぼろげなのですが、親切なおばさんに助け起こされまして、(俺、もと野球部ですよ?!背が低いのは認めますが、おばさんに助け起こされるぐらい、筋肉もなくなって、痩せ細っていたのです。)駅員の部屋のいすに座らせてもらいまして、家に電話しましたら、なんだかすごい勢いで怒られまして、迎えに来てもらいました。内科に直行しますと、大丈夫ですが、痩せ過ぎですといわれ、今かかっている神経科にも行きなさいと言われました。行くと、結局、今の仕事はやめたほうがよい、俺の神経は、もうかなり衰弱している状態でして、今のような、きつい仕事はむりということでして、肩の力を抜くようにということになったのです。(そこに達するまでに、ここに書けないようなごちゃごちゃごちゃごちゃしたことが、いろいろあったのですが。)
そして、翌日、まだフラフラしていたものの、出勤して事情を説明しますと、ちゃんと、退職願が用意されていまして、退職しました。
またですか!!
………またです。また退職です。こうなったら、もう俺は、やはり社会になじめない人間であると証明されたのです。でも、もう失うものはないのです。
そういうことで、今度からは、もっと肩の力を抜いた生活をすることに、なったのです。
ですが、必死になって俺を指導してくれた会社の人たちが、俺が退社することになって急につめたくなったのには、おどろきました。結局、この会社の人たちは、俺を、成績=数字=金=名誉としてしか、みていなかった。これにはひどく傷つきました。いっしょに仕事しているときには、すごく、いい人たちだったのに。
そんなわけで、俺は、知らないうちに、肩を張って、突っ張っていたのでして、それを、やめてもいいと、もっと、好きなことをしていいと、親にも一応納得してもらったのです。俺には、将来、芸術家になりたいという夢があるのでして、それを優先していくようにと、親も、言ってくれたのです。具体的に言うと、バンドをはじめると、宣言しましたが、先にヴォーカルレッスンを受けることにしたのです。俺の夢がはじまるところです。
そうです。これははじまりです。たしかにはじまりです。
はじまりなのです。