ぼくにとって日付や時間は意味をなさない。
ぼくは人のことを馬鹿にする人のことを馬鹿にしている。
つまりぼくは、ぼくがもっとも軽蔑している人々と同等ということだ。これはおそろしい。
最近考えてるんだけど……、世の中のランダムなものごとはすべてランダムではないし、世の中の抽象はほんとのことをいうと抽象ではない。
これは矛盾かな?
そうかもしれない、矛盾はそれ自身矛盾してなきゃならない。
つまりそれは正しい。
オートマティスムだって実はオートじゃないのだ。
でもこれは、ぼくがオートってどういうことかわかってればの話。
ぼくは何も知らない。
ぼくは自分が何も知らないということを知っている。
でもたぶん、知っているつもりになっているだけなんだってはっきり言い切ることはできない。
ぼくはゲーデルを知らないけど彼が何に魅せられていたかはわかるような気がする。
ぼくたちは不気味さの虜だ。
ぼくたちはシロじゃない。
ぼくたちは灰色だ。
ぼくたちは一枚のモノクロ写真のなかに閉じ込められた影だ。
ぼくたちは……
いったい何のこと?