帰ってきた妄想狂・1年半ぶりの帰国

一年半ほどオーストラリアに住んでましたが仕事辞めて帰国しました。
いろいろあったのでちょっと気力落ち込み気味…。
日本に帰ってきて何に驚いたかというと、
まず洋式便所の便座が低かったり洗面所の鏡が低かったり色々日本サイズだ。
AUSでは公衆便所にある鏡なんかも位置が高くて、
チビの俺は普通に立って顔が半分までしか見えない、というようなことも多かったので、
まず「ああ、俺日本に帰ってきたんだ」という実感がわいたのはそれに気づいたときだった。
もう、鏡を見るとき背伸びしないですむ!と思うとほっとした。


それと、やっぱり日本って人大杉だ。
AUSなら街と街の間に必ず畑とか平野とか森とかがあるものだが、
日本は電車で街から街へと景色を見ていくとずーっと切れ目なく人が住んでいる。
もちろん日本だって森や林はあるけれども、自然の中に街が点在しているような、
街が自然に内包されているような、そんなAUSとは、国の形が違う。
街も街で、いわゆる「中心部」がはっきりしない。というのは、
人口が多すぎて中心部が1ヶ所では足りないのだろう。
「中心部」が何ヶ所もあるというのは論理的にはあり得ないことなので、
すなわち日本の街には中心部が存在しないということになる。
…その点はっきりとした中心部が存在するAUSの街では、
街の人々が一挙に集まる場所に来ると逆に日本より人口密度が高いと感じることがある。
…日本だと人が多すぎて一ヶ所に集まれないから分散してるんだろうな。
街の形がフクザツすぎて捉えがたいというか。
アメリカみたいにダウンタウン/アップタウン、リバーサイド/レイクサイド、
というような分け方もできないし。なんかどこにでも平らに人が住んでいる感じ。
何というか、街に凹凸がない、と思ってしまう。


それ以外にもいろいろありますよ。虫がいない、とか、食べ物が安い、とか、
コンビニ多くて助かる、とか、ビーチサンダルで歩いている人が全然いない、
とか、細かいことまで挙げれば無数。
スーパーにアンチョビ入りオリーヴが売っていない、とか、
ディジョンマスタード売ってない、とかね。ズッキーニもないよなぁ。
フェンネルも。マンゴーは1個1,000円するし…。


しかし、日本が嫌いでAUSに行くことにした俺としては、
帰ってきてはじめて、日本のいいところを発見した、といえるかもしれません。
AUSに渡ってからまったくホームシックにならなかったんですが、
日本に帰ってくると、やっぱり、ほっとする。
そして、まるで昨日旅立ったかのような錯覚に陥ります。
AUSに行っていた期間が、「あれ、何だったんだろう?」と不思議に思える。
AUSの俺と、日本にいる俺は、どっちが本物の俺なんだろう?
と、どっちかが偽物見たいに思えるわけです。
そういえば旅立つ時は、日本に残る自分と旅立つ自分、両方いるように
感じたのを思い出します。
これって、すごく妙な感覚ですよ。


さあ、これから就職活動でもするか…。


あ、それと日本に帰って来て、すごく個人的なことなんですが
非常にショックだったことがあります。
それについては追々お話したいと思います。
AUSでの生活についても少しづつ出していきます。