ヘルボーイ
クトゥで思い出したけど、ヘルボーイをやっと観た。
最初から「妖蛆の秘密」(これ、“ようそのひみつ”ってふりがなふってあったけど、“ようしゅのひみつ”じゃないの?)とか出てきておおおおぉぉおと思ったりして、某掲示板の某スレで話題になってた触手のシーンもよかったです。いや、別に触手といってもエロくはないんだけどさ。
あと、悪役のアクションが超カッコ良かった。
で、ヘルボーイのラストの、角を折るシーンですが。角ってのはまあファロスの象徴ってことで、それを自ら折るという行為は、欲望に負けない、という寓意をあらわしてるのでしょう。
そして、象徴的だったのが名前と人格の問題。これについてはあとで詳しく語ることにします。
もうひとつ、「サマエル」というクリーチャーが出てきたのですが、それについて。
サマエルとは、ユダヤ教において、
神の恩寵を失った大天使であるとされ、蛇を使ってアダムとエバを誘惑し、誘惑するもの、告発するもの、破壊するもの、死の天使として行動する。
(中略)
12枚の翼をもち、全身いたるところに目があり、山羊のごとく毛むくじゃらで、自在に姿を変えることができ、謀反の天使であって、人間がこれを打ち負かすにはトーラーに従うことによるしかない。
と、下の本にあったのですが、ヘルボーイのサマエルは、この記述に部分的にしか一致しませんでした。劇中の「猟犬のよみがえり」云々の記述はみあたりませんでした。
とはいえ、クリーチャーのデザインもそこそこかっこよく、映画自体もわりとおもしろかったと思います。
- 作者: ジェフリー・B.ラッセル,Jeffrey Burton Russell,大瀧啓裕
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2002/06
- メディア: 単行本
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