未来を検知するブラック・ボックス(X51.ORG)

未来を検知するブラック・ボックス - 時間は逆行するか[X51.ORG]
http://x51.org/x/05/02/1633.php

英国はエジンバラ大学の倉庫に小さな黒い箱が置かれている。箱は、およそタバコ二箱を重ねた程度の大きさで、無愛想な黒い鉄製の外装に包まれている。そして中にはどこにでもある計算機と変わらないマイクロチップが収められ、その機能はただ毎日、絶え間なくランダムに数字を吐き出し続けることのみである。しかしある科学者は言う。「この箱は信じがたい力を持っているんです。未来に世界で起こる出来事を次々と"検知"するんです。」この箱が初めて話題に上ったのは、あの忘れ難い9.11事件の時である。箱はちょうど二機の飛行機がWTCに突入する4時間前、それまでにない大きな反応を示したのだ。

これは興味深い。ちょっと興味深いぞ。


要するにだ、ランダムに0と1を打ち出し続けるだけの機械がそのランダム性を失ったときに、何か大きな事件が世界のどこかで起こるという話だ。俺は、記事を読んだときありえない話ではないと思ったが、これではグラフが動くだけで、どのような事件が起こるのかはわからないわけだし、グラフの推移を事件にこじつけているだけだという意見もあるわけで、確かにこれを頭から信じる人は少ないだろうと思う。
だが、俺たち人間も動物たちが地震津波を予知するのと同じように、意識的にであれ、無意識的にであれ、未来に起こる災害を予知する能力をもっているとして、それにこの機械が反応しているのだとしたら、どうだろう。未来を予知する能力=時間が逆行している…というのはさてどうかと思うが、人間が未来を予知するという話ならよくある。それによって起こる人間の「不安だ」という感情がある種の電磁波となって流れ、機械に影響をおよぼしているのかもしれない。それとも、機械が単独で未来に起こる事件を予知している?どうだろう。人間の感情に機械が反応するというのはおかしな話だろうか。また、事件が起こったときに、別の場所にある複数の機械が同じ反応を示したのも、不思議ではないだろうか。
俺たちは、長さ、高さ、幅の3次元の世界に生きている。基本的に俺たちは4次元の世界というものを知覚できない。だから、もし4次元の世界から見ると、俺たちや機械やいろいろなものがどこかでつながっているかもしれないということが、言える。これは2次元の世界を例にとってみればわかる。2次元の世界に生きている生物がいるとする。その生物には長さと高さしかなく、もちろん長さと高さ以外は知覚できない。そういう生物から見ると、世界はちょうど俺たちのいる3次元空間を輪切りにしたような、平面の世界ということになる。そのような世界では、俺たちが当然ひとつのものと考えるものがゆがんだ形状や複雑な形状をしている場合、平面の2次元世界ではそれがひとつのものだとか、つながっているとかいうことがわからない。それと同じで、俺たちのいる3次元世界を4次元世界から見た場合、俺たちがつながっていないと思っているものが、もしかしたらつながっているかもしれないのだ。だから俺たちと他の人々や、俺たちと機械は、4次元世界から見るとつながっているのかもしれない。そして4次元世界というものが「時間」という観念から成り立っているとしたら…俺たちは「時間」によってつながっていることになり、当然未来起こることともつながっていることになる。つまり未来を予知するということは普段は知覚できない4次元世界を知覚した結果、といえるかもしれない。
もちろん、これはただの無学な妄想狂の仮説だが…そういうことが起こりえる、ということを言ってもいいんじゃなかろうか。