ハウルの動く城を観た。*ネタバレ注意

2回も。ほんとに。宮崎作品の中で一番好きなんじゃないかと思えるほど
好きになりました。あの街とかの雰囲気がなんとも。
原作は小説だそうなので読んでみたいです。(ハウルの動く城1 魔法使いハウルと火の悪魔 (ハウルの動く城 1))
映画ですが。荒地の魔女があんまり活躍してなかったのが残念だったけど
、どのシーンも良い。どのシーンも好きだと言える映画だった。
テレビで原作者の人も言ってたけど、階段のシーン良いね。
ヒンを抱いて階段をのぼるソフィー。へとへとになりながらのぼる荒地の魔女
そして、自分に呪いをかけた相手だというのに荒地の魔女を気遣うソフィー。
おばあさんになった、ソフィーはほんと、誰にでも好かれる、悪夢のような
理想の姿。そのへんがなんとも。人間って切ない。
ハウルは中性的魅力を持ってる。両面性。大人びた振る舞いをするハウルと、
子供のような行動をするハウル。そのへんの魅力がまたなんとも。
この映画のテーマは、愛と平和だけど、戦争という、暗いテーマも持っている。
宮崎アニメって戦争を扱ったものが多いんだよね。ナウシカにしても、もののけ姫
にしても、ラピュタにしても、戦争を扱ってる。
でもこの映画での戦争の扱い方は、ひときわ印象的だった。
ただただ自由に生きようとするだけじゃなくって、ほんとうは人々のためを思
って戦争をやめさせようと戦ってたハウル
ソフィーがサリマンのところに行ったとき、サリマンはハウルに心がないって
言ったけど、聞き流していたが、後から考えると、戦争をしている側のサリマン
が戦争を止めようとしているハウルをそんな風に言うなんてひどい。
それから、ソフィーの呪いは、結局、どうしたら解ける呪いだったのだろうか。
愛があれば、呪いなんてどうってことないんだよ、と言われているのだろうか。
そのへんの解釈は観る人にゆだねられている。