パート5・オージーは日本人と比べてどうなのか。

どうなのか。
例えば初対面の人と会うとき。日本人は仕事などで初対面同士が5人ぐらい集まっても、自分から積極的に話をしてくる人間はそのうち1人いるかいないかです。みんな1人1人空気のバリケードを作って、相手の人たちがどんな人なのか、笑顔の向こうから何となく探っています。俺もそうです。
オーストラリアでは、5人に4人が積極的に話します。みんなかなりフレンドリーで、初対面なのに旧友同士に見えてしまうほどです。なんというか、余計なカベがない。俺などは人間不信でカベを作ってしまいがちなので(そういう人、結構多いのではないだろうか)、フレンドリーなオーストラリア人と接することで本当に癒されました。
例えば、「See you later.」というあいさつがありますね。「またあとでね。」という意味ですが、これを二度と会わないような人に対しても使っていました。バスから降りる時にバスの運転手に「See you later.」。「Goodbye」と言わずに「See you later.」なんですね。そんなところにもオージーの優しさが込められている気がします。
そして、もう1つ、オージーと付き合いやすい理由が、考え方が合理的だということです。例えば、オーストラリアでは日本車度が非常に高いのです。アメリカだと、日本車が売れ出すと「わが国の製品を使おうではないか」という空気が漂います。プライドですね。でもオーストラリアでは、「日本車は燃費がいいらしい」「じゃあ日本車を使おう!」ということでみんな日本車を使っているのです。このようにオージーはプライドを振りかざすことがないので、付き合いやすい人々なのです。
もちろん、文化の違いというのはありますが、ケアンズでは日本人や韓国人をはじめ移民が多いため、「移民受容力」も高いのです。3週間と言うのは短い期間ですが、人種差別的はことは1度もありませんでしたし。
また、ケアンズは田舎の町ですが、それほど不便なところでもなく、皆それなりの生活はしています。そして何よりも、仕事についての感覚が違います。日本では仕事というと「営業」とか「事務」などのサラリーマン稼業ですよね。でもケアンズでは、「ピザ屋の店員」「アイスクリーム屋の店員」など日本ではパート社員やフリーターの仕事とされるようなことが、ごくまともな仕事として通るのです。なぜそうなのかというと、実際、それで普通に生活して行けるからです。アイスクリーム屋の店員をしている友人の1人など、自分の家も持っていますし、スポーツカーも持っていました。そしてその家に恋人と2人で住んでおり、毎週土曜日にバーベキューをします。
さらに…ケアンズの良さはもちろん自然に囲まれていること。何より美しい海。グレートバリアリーフ!ラグーンで一日中海を眺めて過ごしたって誰にも文句言われません(`・ω・´)


結論:日本での生活に嫌気がさしたらオーストラリアに移住しよう。